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特集I 自動車とガラス(No.79)

巻頭言

「産業技術政策をどういう視点でリストラクチャリングするか?」 ------- p.1

 先日,(社)ニューガラスフォーラム「NEW GLASS」の本年12月号に一文を,とのご依頼がありました。小職,この9月の研究開発課長就任前の3年間,NEDO技術開発機構に出向してまさにNGFの推進されているナノガラス・プロジェクトのサイエンス面での深さとテクノロジー面での多様さ,産業への潜在的なインパクトの大きさに触れるにつけ,これまで何気なく考えてきた「ガラスの技術」に大きな魅力を感じてきたところです。

経済産業省研究開発課 安永 裕幸

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特集I 自動車とガラス

1) 車室内快適性に貢献するガラス ------- p.4

 自動車に使用されるガラスは,JIS等に定められる安全ガラスとしての基本性能を満足することは当然であるが,エンドユーザーの多様化や社会・自然環境の変化を背景に,近年では付加価値を高めたより高機能なガラスが求められるようになってきた。

日本板硝子(株) 室町 隆

2) 乗る人の安全を守るガラス ------- p.9

 自動車用ガラスに要求される機能の第一は安全性であり,主として「乗る人の安全を守ることである」。乗る人の安全性には「事故防止の予防となる運転視界の確保」と「事故発生時の安全の確保」がある。ここでは,主としてこの二つの観点に立って自動車用ガラスを紹介する。

セントラル硝子(株) 樋口 和雄

3) 撥水コーティングガラスにおける水滴の物理化学 ------- p.17

 固体材料が発現する性質の大部分はその構造と化学組成によって決まり,結晶質材料については結晶構造がわかればその物質の種々の性質はかなりの程度まで予想できる段階に来ている。一方,工業製品,部品は近年ますます集積化する方向にあり,材料に求められる性質も高度化,多機能化している。

東京工業大学 中島 章
神奈川科学技術アカデミー 酒井 宗寿

4) アンテナを搭載した自動車用ガラス ------- p.23

 ガラスアンテナは1970年代に自動車でAMやFMなどのラジオ放送を受信するために米国で生まれた技術である。日本でガラスアンテナがラジオ放送用として使われ始めたのは1970年代後半になるが,その後リモートキーレスエントリーや自動車電話用アンテナなど様々な用途に使用されてきた。

旭硝子(株) 椎名 大

5) 自動車用 EC 調光ガラスの紹介&適用 ------- p.29

 従来より,紫外光,可視光,赤外光などの光の波長に対して透過率や反射率を選択的に調節した高機能自動車ガラスはすでに実用化されている。しかし,一度,薄膜をガラスにコーティングしたりあるいはガラスの組成を決定してしまうとその透過率・反射率の光学特性は決定され,気候,気温,季節や日射量の変化に合わせて光学特性を自由に変化させることは不可能であった。

セントラル・サンゴバン(株) 岡本 宏孝

6) 自動車用機能性ガラスの一覧(参考) ------- p.33

――ドライビングの安全性・快適性向上に寄与―― ニューガラスフォーラム

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特集II 新 JIS マーク制度について
------- p.34

 JISマークは我が国の製品に付けられるマークの中でも最も馴染みのあるマークの一つだと思われる。殆どの人が一度はJISマークを見たことがあるだろう。JISマーク制度とは,製品の品質などについて規定されたJISという規格に対し,製品がJISに規定する要件に合致していると認められる場合,それを証明する「印」として「JISマーク」を製品や包装などに表示する仕組みである。

経済産業省 産業技術環境局認証課 木野 正登

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研究最先端

NEDO 先導プロジェクト「直接ガラス化による革新的省エネルギーガラス溶解技術」 ------- p.40

 本年8月よりスタートしたNEDO研究開発機構「エネルギー使用合理化技術戦略的開発/エネルギー有効利用基盤技術先導研究開発」事業における「直接ガラス化による革新的省エネルギーガラス溶解技術」プロジェクトについて,計画の概要を紹介する。

ニューガラスフォーラム 伊勢田 徹

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ナノプロジェクト研究最先端

ナノガラス技術により得られた SnO2-SiO2:Eu3+ ガラスの高効率 Eu3+ 発光 ------- p.45

 近年の半導体デバイスの発展により,ワイドギャップ半導体LEDやレーザーの低エネルギー紫外光(340〜400 nm)1),2)が,汎用蛍光灯に用いられている水銀プラズマの254 nm光に替わる励起源として注目されてきている。水銀という環境負荷の大きい物質の使用を大幅に削減できる可能性があることから,環境保全の観点からも重要である。

名古屋工業大学 野上 正之
名古屋工業大学 早川 知克

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やさしいニューガラス講座

ガラスの磁気的性質 ------- p.51

 固体の磁気的性質を担うのは固体を構成する原子やイオンの電子配置や結晶場に依存して生じる磁気モーメントであり,その集団の挙動が巨視的な磁性を決定する。結晶では長範囲の規則性をもって配列した原子やイオンに付随する磁気モーメントの間にさまざまな磁気的相互作用が働き,その種類や大きさに依存して磁気モーメントの配列にも規則的な構造が現れる。

京都大学 田中 勝久

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ガラス研究機関訪問

ガラス構造のコンセプトに触発されたハイブリッド医用材料の設計と創成 ------- p.57

 医用材料を構成する素材はガラス・セラミックス・金属・高分子と多岐に渡る。本研究室では,各々の素材が持つ力学的性質や生体親和性を最大限に活かすために,素材の表面改質や複合化もしくはハイブリッド化を試み,力学的特性と生体親和性に優れた,これまでにない新しい型の医用材料を設計・開発している。

岡山大学 都留 寛治
岡山大学 早川 聡
岡山大学 尾坂 明義

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新製品紹介

非球面精密プレス用新規低 Tg ガラスおよび新規製法による精密ゴブ ------- p.63

 精密プレス技術は,非球面レンズなどの光学ガラス素子の大量生産には必須で,しかも最も適した技術である1)〜3)。DSC, DVCやデジタルプロジェクタなどのデジタル画像機器や,光メモリなどに用いられる光学ガラス素子の分野では,すでにこの技術の利用が進められている。

SCHOTT AG Jaschek Rainer
SCHOTT AG Klein Christopher
SCHOTT AG Schenk Cristian
SCHOTT AG Schneider Klaus
SCHOTT AG Jochen Freund
SCHOTT AG Ritter Simone
SCHOTT AG Jedamzik Ralf

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ニューガラス関連学会から

1) 第 13 回ゾル-ゲルワークショップ参加報告 ------- p.67

 第13回ゾル-ゲルワークショップ(13th International Workshop on Sol-Gel Science and Technology)が,2005年8月21日から26日まで,アメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開催された。41カ国から約300人が参加したが,開催地であるアメリカからの参加者がもっとも多く,フランス,日本,韓国,ドイツ,ブラジルと続き,日本からは30人程が参加した。

大阪府立大学 山口 奈緒子

2) PAC RIM 6 参加報告 ------- p.69

 PAC RIM 6(第6回セラミック・ガラス技術環太平洋会議)は,セラミックス,ガラス及びそれらに関連した材料について最新の科学技術開発の発表と討論を行う国際会議である。本会議は1993年に初めて開催され,前回は2001年に米国で開かれている。また,本会議ではこれまでの5回の開催において参加者に材料技術に関する将来の研究動向の情報と研究者間の情報交換の場を提供している。

兵庫県立大学 小舟 正文


3) 「平成 17 年度秋期 第 66 回応用物理学会学術講演会」参加報告 ------- p.72

 平成17年度秋季 第66回応用物理学会学術講演会が,平成17年9月7日(水)〜9月11日(日)の5日間にわたり,徳島大学常三島キャンパスで開催された。会期の始めは,各地に甚大な被害をもたらした台風14号が丁度九州,中国地方を通過した時期と重なり,飛行機便,新幹線などの足が大きく乱れた。

ニューガラスフォーラム 平野 英治

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新刊紹介

「光の鉛筆」 ------- p.75

 単行本「光の鉛筆」は月刊技術誌OplusEに1980年から連載されている同名の記事をまとめたものであり,来春には第7巻が発行される。私が紹介するまでもなく,光学に関係している多くの方々の間で,広く知られている。「著作『光の鉛筆』を通した教育貢献」と題されて2003年度応用物理学会教育業績賞の対象となった事からも内容の確かさが伺われる。

東京工芸大学 渋谷 眞人

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コラム

アットホームな国 ブルガリア ------- p.78

 私は,1997年7月-2000年3月までの2年半余,関係の皆様方のご指導とご協力を得ながら,NGF専務理事を務めた吉井純行です。そのよしみで,このたび本機関紙に再び登場する機会を得たことを大変,光栄に思います。

ニューガラスフォーラム前専務理事 吉井 純行


バックナンバー

医療用ガラス(No.92)  2009年 更新
光るガラス(No.86)  2007年 更新
ガラスと泡(No.83)  2006年 更新




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