特集:ロシア連邦―安定成長を遂げる21世紀の大国―(8・9月号)
2007年 8・9月号 新装版第8号
8月1日発売 定価235円(本体224円)
【目 次】
特集:ロシア
―経済回復を背景に大国復活へ―
RUSSIA BASICS
―ロシアを理解する為のキーワード―
RELATIONS
―日本とロシアの関係―
WONDERLAND
―剣道の精神を尊ぶ心で結ばれる日本とロシア―
GLOBAL EYES
―デーモン小暮閣下(アーティスト)―
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【このような内容です】
特集:ロシア連邦
―安定成長を遂げる21世紀の大国―
かつて、世界最大の社会主義国として君臨したソビエト連邦の崩壊により生まれたロシア連邦。市場経済化、民主化後の政治経済の混乱もあって、一時のような”大国“”強国“の面影は薄れていました。しかし、ここに来て経済が大きく回復。プーチン大統領のもとで政治的な安定もあり再び、世界に影響力を及ぼす強国へと復活の兆しが生まれています。日本の隣国でありながら日本人から”遠い国“でもあるロシアの現在の姿と日露関係の現況をまとめました。
「Russia Basics」
ソ連崩壊後の混乱を抜け、豊富な天然資源を背景に国力を回復。再び世界の表舞台に立とうとしているロシア。その基本的な情報をまとめました。①国内で10時間の時差を有する巨大国(世界第1位の国土面積)、②社会主義国時代の負の遺産が影響(激動の時代を経て誕生)、③強大な権限をもつ大統領、④産出量も埋蔵量も豊富な資源大国、⑤原油高を背景に年6.7%の経済成長(経済規模は実はまだ小さい国)、⑥欧米とはやや緊張感が発生、⑦CIS諸国との関係強化が最優先、など7項目で解説します。
「Russia Relations」
日本とロシアの関係
両国の戦略的利益とは何か、領土問題、貿易経済分野などについて解説します。また注目されている日露青年交流事業についても詳しく解説します。
「Wonderland」
岡田邦生(社団法人ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所次長)
経済関係も活発になりつつ日本とロシア。今回は(社)ロシアNIS貿易会で日露間のビジネスの橋渡しをし、また剣道というスポーツ分野でも交流を深めている岡田邦生さんにお話を伺いました。
「学校では今」
ロシアの学校はほとんどが国立。初等・中等教育は6歳から17歳の11年間で義務教育期間は9年間。今回はモスクワの第1239番学校を取材。初等・中等教育の1年生から11年生が学ぶ学校で、生徒数1020名の一般的な規模の学校。教育方針や授業などについて紹介します。
GLOBAL EYES : デーモン小暮閣下(アーティスト)
独特の悪魔メークと派手な衣装、そして観客を圧倒するステージジングで日本のハードロック界を席捲した聖飢魔U。そのボーカリストのデーモン小暮閣下にインタビュー。魔歴元年(1999年)12月31日に聖飢魔Uを解散した後、音楽活動、文筆活動、演劇・演出家として幅広い分野で活躍中。最近はNHKの相撲番組にゲストとして呼ばれるなど相撲評論家としての評価も高まっている閣下は、毎年のように“海外視察”に出かけ、ここ6〜7年で30カ国を訪れている。閣下は「若い諸君も自分の想像がつかない世界を覗きにいこう。自分の手が届く範囲の世界は、こんなに小さいものだ感じることが大切だ」と語る。
「Cultural Topics」
「Food」・・は、日本ではあまりなじみのないロシア料理のエピソードを紹介。コラムはロシアンティ。また「Language」・・では、難しそうで以外に身近な?ロシア語、ロシア文字について紹介します。コラム2題もロシア語のエピソード。「Musical Instrument」では、ロシア発、世界で最初の電子楽器テルミンを紹介し、テルミン奏者として作曲も手がけるアーティストのトリ音(とりね)さんに、テルミンの魅力についてお話を伺いました。「Nature」では、シベリアの広大な永久凍土地帯ツンドラ、「World Heritage」ではクレムリンと赤の広場を紹介します。
「ロシアにまつわるエトセトラ」
①世界トップレベルを次々輩出する優秀なロシア人
②ロシアの別荘“ダーチャ”
③ロシアに吹く新しい風--若者たちの文化