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トランスレーショナル・リサーチ―基礎研究から臨床研究への橋渡し(12/15号)

平成19年 12月 15日号

今回の特集は
トランスレーショナル・リサーチ―基礎研究から臨床研究への橋渡し

石井威望のコメント

 基礎研究の必要性が、日本の場合には1970年、80年代に盛んに強調された。その理由の一つは、日本の輸出が急速に増加することに対する先進諸国からの「ただ乗り批判」、つまり基礎研究をしないでその成果だけを応用して日本が不当に利益を得ているという批判である。漸く応用面での実力と自信をつけた日本は、むしろ自らの成長の必要から基礎研究への比重を高めた結果、ただ乗り批判も消滅していった。
 ノーベル賞の受賞が以前程珍しくなくなった21世紀の初頭以降、基礎研究から応用技術への橋渡しの問題が顕著になってきた。今回の経産省のプロジェクトなどもその顕れである。執筆者は、経済産業省製造産業局生物化学産業課の荒田芙美子氏である。

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ポイント

1. 新しい医療技術に対応した企業間、基礎・臨床機関との連携を
 近年のライフサイエンス研究及びこれに関わるバイオテクノロジーの進展により、新たなコンセプトの医療技術が実現可能となってきたが、研究開発リスクの高騰化を抑えるための大手企業とベンチャー、あるいは、臨床現場のニーズを的確に捉えるための民間企業及び基礎研究機関と臨床研究機関、といった連携が不可欠になってきた。そこで、必要な人材、資金、設備等の不足に起因する、薬事制度上の治験の枠組み外での積極的な連携が困難なわが国の状況は打開されなければならない。

2. 各省連携のもとに経産省では「基礎研究から臨床研究への橋渡し」
 第3期科学技術基本計画を受け、各省連携を背景としながら、経済産業省では、「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発」事業を開始し、「橋渡し研究」「先導研究」「レギュラトリーサイエンス支援のための実証研究」の3つの開発フェーズにそって公募で10件を採択した。
 
3. アルツハイマー病という大テーマにも多数の企業を参画させて
 採択されたうち、最も研究開発規模が大きいのは「アルツハイマー病総合診断体系実用化プロジェクト」で、①効果判定の不確実性、②要する時間と費用が莫大なこと、③有効なマーカーが開発されていないこと、といった課題に対し、製薬や画像の企業コンソーシアムを参画させながら取り組んでいる。事業全体は、「革新的医薬品・医療機器創出のための5か年戦略」との相乗効果により、自律的かつ持続的なイノベーションと研究成果の社会還元が今後促進されていくだろう。


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南極観測50年(5/15号)  2007年 更新




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