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照明のイノベーションとその波及効果(9/15号)

平成19年 9月 15日号

今回の特集は
照明のイノベーションとその波及効果

石井威望のコメント

 最近、欧米などで地球温暖化防止を背景にして白熱電球を廃止する動きが盛んになってきた。エジソン以来の既に130年にわたる実績を持つ照明手段が、あと10年もすれば消滅してしまうことが予想され、その実施のプロセスも明らかになってきた。中期的にはまず蛍光灯に置き換えられ、長期的には発光ダイオード(LED)、有機EL(OLED)という半導体光源にシフトすることになった。

 人類は電気を利用した照明によって夜間の活用が可能になり、蛍の光、窓の雪という古来の読書方法から離別できたが、将来は半導体技術による新しい蛍雪の時代を迎えようとしている。今回の執筆者は、松下電工照明技術本部参事渡部雄一氏である。

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ポイント

1.省エネ、地球温暖化防止のために電球は消滅へ
 電球は、エジソンによる法体系整備なども含めたビジネスモデルとしての「トータルな電灯システム」構築によって「発明」されたが、スリーマイル島事故を契機とした米国の「Green Lights Program」(1991年)以来、地球温暖化防止を目的に欧米各国で関連法案が続々と可決され、中期的にはコンパクト蛍光ランプ、長期的にはLED・OLEDへの代替によって、あと10年もすれば消滅する可能性が高くなってきた。


2.日本企業は優れた半導体照明技術を有するが、開発投資額が少ない
 日本における点灯回路の電子化はオイルショックを契機に進展し、インバータ照明器具の低価格化・市場浸透を経て、1990年代にはHfランプの開発によって非在宅分野でのインバータ化に至った。青色発光ダイオードの一般分野への展開はこれからが正念場であり、その重要なカギはチップの特許である。すぐれた半導体照明技術を持つ日本企業にとり大きなチャンスであるが、開発投資額が少ないという課題も存する。
 

3.ソフト面の技術開発に日本型組織的アプローチは有利
 我々が五感から得る情報量のうち大部分を占める視覚からのそれを正しく早く入手するためには良い照明が必要なのであり、省エネルギーの問題にも関連して、光源というハード面だけでなく、利用方法や人間の視覚特性などのソフト面が検討されなければならない。その点、形式知よりも暗黙知を中心とする日本型組織的アプローチはよりポテンシャルが高く、したがってイノベーション創造が期待される。




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