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情報セキュリティ技術としての暗号 (7/1号)

平成19年 7月 1日号

今回の特集は
情報セキュリティ技術としての暗号

石井威望のコメント

戦時中にも暗号の重要性は認識されていたが、あくまでそれは一般人の生活からかけ離れた極めて専門的な領域に限られていた。今日、インターネットをはじめとして生活の隅々まで情報システムが普及した結果、暗号をはじめとした情報セキュリティ技術を重視せざるを得なくなっている。
 数年前まで、今日の急速なICT普及が過小評価されていたため十分な対応がとられていたとはいい難い点があるが、今回の執筆者の中央大学理工学部今井秀樹教授は暗号の専門家として以前から情報社会の基本問題として警鐘を鳴らし続けてこられた。基本的な問題の解明に加えて、暗号以外の問題、例えば人的要素への配慮まで強調されているのは極めて現実的な指摘である。

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ポイント

1.「鍵」による情報の流れの制御と、守秘と認証の二つの機能
 情報セキュリティの最重要基盤である暗号技術は、秘密の情報(=鍵)によって情報の流れを制御するものであり、その基本的機能としては情報を秘密に保つ守秘機能と情報を改ざんや偽造から保護する認証機能とがある。ネット上でのクレジットや交通料金のICカードの決済、電子署名にいたるまで、安全・安心な情報社会を支える技術である。

2.現代暗号としてのDESと公開鍵暗号と、解読技術進展への対処
 古典的暗号としてのワンタイムパッド暗号はコスト面で実用性に限界があり、そこで現在一般的となっているのは現代暗号としてのDESと公開鍵暗号である。アルゴリズムを完全公開する前者は解読技術の進歩への対処としてトリプルDES開発、後継番号のAES公募を行い、また暗号化と複号で鍵が異なる後者は鍵長(ビット)を延長することにより、同様に解読の困難化を図っている。
 
3.暗号関連の、実装、システムなどの安全性
 素因数分解などを解読できる量子コンピュータの実現はまだ当分先であるが、量子暗号と古典的暗号との組み合わせなどにより長期間安全性が保証される方式がすでに考案中である。またサイドチャネル・侵襲攻撃への対応策として、暗号実装の評価認証制度が各国で始まり、国際標準化も行われている。さらに暗号システムが破れる場合に備えては、人的要素への考慮として、ヒューマンクリプトやディペンダビリティ分野の研究が推進され、暗号が社会との関わりを深めつつある。


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南極観測50年(5/15号)  2007年 更新




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