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光ネットワーク―家庭にまで届いた光ファイバ(FTTH) (10/1号)
平成18年 10月 1日号
今回の特集は
光ネットワーク―家庭にまで届いた光ファイバ(FTTH)
石井威望のコメント
日本の光ファイバ高速通信回線の普及率は、世界の最高水準に達している。従来のエレクトロニクス、電子をベースにした情報処理・通信が、光をベースにした高度な技術に拡大し、ついに家庭にまで普及した。
光は本来電磁波の面と光量子の性質を兼ね備えているため、媒体として光利用への情報処理・通信技術の拡大は予想されてはいたが、光ファイバの完全実用化が、今日産業面で決定的影響をもたらしている。マクスウェルの電磁方程式(19世紀)とアインシュタインの光量子仮説(20世紀)が、ついに21世紀に核融合的ブレイクスルーを実現したといえる。今回の執筆者は、光産業技術振興協会の石原聰参与・開発部長である。
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ポイント
1. 基幹系や地域系のみならず家庭にまで浸透してきた光通信
「変調」したデータを光ファイバを通じて送信し、そしてそれを「復調」して受信し、また遠距離の場合には「増幅」もする。これを原理とする光通信は電気に比べてより多くの情報をより遠方まで運ぶことができるが、近年、その牽引役のFTTH(Fiber to the home)の普及が急激に進み、契約数は500万台を越えた。いよいよ光が、基幹系や地域系のみならず、家庭にまで浸透してきたのである。
2. トップレベルの日本の技術も将来を見すえて国策としての対応を
企業の赤字負担の原因にもなっている敷設コストの大きさは集中工事や曲げフリー光ファイバコードの開発などによって改善が試みられているが、当面の技術的課題は光信号が複雑に行き交っている「交差点」としてのノードの交通整理であり、現在、電子制御型波長多重光スイッチノードの開発が取り組まれている。なお日本の技術は1960年代以来国際的にトップレベルにあるが、ITバブルの崩壊で将来的にはやや不安な状況にあり、国としてのなんらかの政策が求められる。
3. 光未導入の後進諸国もまきこんで20兆円の世界市場へ
先進諸国では画像情報の流通に伴い、FTTHだけでなく幹線系・メトロ系も充実し、また後進諸国もそれに順次続いていくだろう。加えて、通信と放送の融合、性能・機能を向上させた新機器の普及なども相まって光情報通信市場は急速に拡大し、その世界規模は2015年には20兆円近くに達すると予想される。
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