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社会福祉の外延的拡大と社会福祉学研究・教育 第55号

【目 次】

巻頭言

古川孝順副会長・常務理事………………………………… 1

2005年度全国社会福祉教育セミナー……………………… 2

平成16年度臨時総会報告…………………………………… 9

平成17年度通常総会報告…………………………………… 19

国際会議報告………………………………………………… 34

平成17年度委員会活動報告………………………………… 38

新規加盟校の抱負・期待…………………………………… 39

編集後記……………………………………………………… 40

四谷だより・事務局より…………………………………… 40


【巻頭言】
社会福祉の外延的拡大と社会福祉学研究・教育

古川 孝順
(東洋大学)

 近年の社会福祉領域に顕著な動向の一つはその外延的拡大ということであろう。社会福祉に隣接する領域
の社会福祉にたいする関心が増大し、社会福祉もそれを積極的に取り込むという状況のなかで、社会福祉の
範囲が大幅に拡大してきている。

 社会福祉と保健医療や教育との連携の必要性が説かれて久しいが、近年社会福祉の分権化、権利擁護事業
の推進、生活機器、装具、補助具、住宅の改善、高齢者の介護予防、介護施設の経営などに関わって、行政
学、法律学、支援工学、健康科学、経営学など、多様な近接領域サイドの社会福祉にたいする関心が深まり、
拡大してきている。

 社会福祉の側に立つと、こうした近年の状況は社会福祉の領域にたいする近接領域の越境、あるいは近接
領域による社会福祉領域の蚕食にみえなくはない。一部ではそういった状況にたいする懸念も提起されてい
る。しかし、もとより、近接領域の越境といっても近接領域が一方的に浸透してきているわけではない。そ
れは、社会福祉を取り巻く環境状況、それにともなう福祉ニーズの変化、社会福祉の理念、援助方法、技術
などの変化に対応するため、社会福祉の側が近接領域との交渉を積極的に拡大してきた結果でもある。

 それでは、われわれ社会福祉学の研究や教育に携わる者は、こうした社会福祉の外延的拡大、近接領域に
みられる社会福祉への関心の増大、そして社会福祉領域に職を求める近接領域出身者の増大にたいしてどの
ように対応すべきであろうか。

 道は二つ。第一は、伝統的な社会福祉の周辺に塀を巡らし、近接領域の越境や蚕食から社会福祉なるもの
を守ることである。第二は、近接領域の関心や方法論を積極的に社会福祉に取り込みつつ、近接領域にも問
題を提起し、発信することを可能にするような社会福祉学の視点、枠組、手続きと手順、言語体系を構築す
る努力を一層高めることである。

 われわれは、これまで学生諸君に多様な視点や枠組から社会福祉に接近することの必要性を説いてきた。
しかし、そのような多様な視点や枠組をどのように統合し、社会福祉学として統合し、体系化するかという
ことについては必ずしも十分に教育してこなかった。今後とも社会福祉の一層の外延的拡大が予想されるな
か、社会福祉学とは何か、どのようなものでありうるのか、基本に立ち返った議論が求められているように
思われる。





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