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グローバル経済に対抗するコミュニティの再生(3月号)
今月の記事から
● 『提携』から広がる有機農業
グローバル経済に対抗するコミュニティの再生 ・・・・ 並木 芳雄
2006年12月、有機農業推進法が制定されて新時代の到来を期待したが、一般の関心は拍子抜けするほど低い。ただ、話をして驚くのは、有機農業がひどく誤解されているという事実だ。「有機」というと誰もが家畜の糞尿のことだと思っている。確かにそれを田畑に投入する有機農業もあるが、有機の本来の意味は生命のことである。有機農業は近代化以前の遅れた農法ではなく、生態学を重視した「在るべき農法」をめざしている。さらに、有機農業には生産者と消費者の「提携」という理念がある。推進法では「連携」という言葉で謳われているが、その意義を明確に説くことは非常にむずかしい。だからと言って、ただ黙しているわけにはいかない。推進法は、われわれに啓発活動という義務を課したのだ。急がないと、間違った有機農業が全国いたるところに普及されるという事態になりかねない。
● みんなで耕そう
旧「たまごの会」の分身であり、最初の理念を崩さずに八郷(現在は石岡市)谷津田を耕作している人たち「八郷米の会」があります。リーダーの三角忠さんにに、自主耕作や、その意義を語っていただきました。
サークルファームを知ったのは、となりのご主人との庭さきでの会話から。当時始めたばかりの竹林ボランティアの話をしていたわたしに、「農業ボランティアに参加してみませんか」と誘ってもらったのがきっかけだった。市民農園に応募し、順番待ちしていた私は、迷うことなく参加。
また、サークルファームでは、農業ボランティアの参加者で、さらにもう一歩踏み込んで主体的に農業をやってみたい人のために「農業塾」を開いており、現在、10数組のメンバーが参加している。わたしも、その日に入塾した。塾生は、竹林を開墾した吉原農園の畑や休耕地を借りて、塾長の吉原さんのアドバイスを受けながら、自分で有機野菜を育てている。
平成12年に立ち上げたスワラジ学園を引き継ぎ昨19年2月にスタートしたNPOスワラジのセミナーハウス「百姓の家」は、現在までのところ13名が利用し、すでに1月に1人が、また3月には1組の夫婦と男女2人が独立することになっています。
その利用者一人ひとりを見ると、生活スタイルは実にさまざまですが、それでいて誰もが農的暮らしを求めているという心の通じ合いがあるためか、同じ屋根の下で和やかに暮らしています。個人生活の集合でありながらアパート的ではなく、さりとて学生寮のような団体生活でもありません。生活上の義務といえば、風呂たきと掃除、あとは各自自炊ですから、食材や調味料の置き場である棚で他人の領域を侵さないということくらいでしょうか。朝早くに畑に行く人がいるかと思えばその時間にアルバイトに出かける人がいるという具合で、住人のすれ違いはいくらでもあります。でも、共通の場である食堂ホールの大きなテーブルの上には、いつもノートが置いてあり、そこに思い思い自分の意見や連絡事項、読書感想などを書き込んで、互いに意思の疎通をはかっているようです。
ご存知のように耕作放棄地の増加は加速しています。私の住む足柄地域で、国が勧めるような規模の経営体が担っていける農地は、全体の1割にも満たないと考えています。そこで、残りの9割の農地は、誰が、どう担うのか、そこがこれからの課題です。昨年のシンポジウムには、それぞれまったく出身の異なる4人のパネリストが出ましたが、共通していた見解は、有機農業の普及という以前に、地域の農業が崩壊寸前であり、現状では明確な解決策を持ち合わせていないということ。手探りする中で、市民の参入を担い手の一つとして期待しているということ。その手段としては有機農業が最も人をひきつける道であるというあたりでした。
● 希望が見えた国際有機農業映画祭 ・・・・ 堀 純司
有機農業をテーマにしたドキュメンタリー映画14本を一挙に上映した。集まった人は7割が関東近辺から。予想を超えて北は北海道から南は宮崎県にまでおよび、その数も述べ500人以上と盛況であった。今年は11月16日(日)、東京代々木のオリンピック記念青少年総合センターに決まった。詳しい内容は国際有機農業映画祭のホームページで公開する予定である。 URL:http://yuki-eiga.com/
● 農場だより ・・・・ 沖津 一陽
わが家は、いわゆる自然農をする専業農家です。私は以前公務員でしたが、辞めて自然農の専業農家としてもう16年になりました。家族は、私と連れ合い、そして子どもが3人です。子どもたちはまだ学生で、私と連れ合いの2人で農業をしています。
● 温暖化・異常気象下2007年の作柄をふり返って
報告 農の技交流会
昔は村々で秋祭りがあり、それは神様に感謝するだけではなく、農村や村の人たちが集まって、今年の作柄、その作柄を生み出した状態をみんなで話し合いながら、来年はどうしよう、どうしたらいいだろう、こういう一つの会合があったんですが、今は粛として声も出ません。全く、死んだような村になってしまいました。有機農業の前に農そのものが滅亡してしまうのではないか、という危機感をもっています。そんな中で、今年は今までとは違った、私も経験したこともないような気象がありました。
麦の収穫は6月なので、秋11月に播種します。去年(06年)は、今頃の12月にものすごい大雨が降りまして、麦は10センチぐらい伸びているのですが、そこに水がたまってしまって、まるで田植えの後のような状態が2、3日続きました。麦は湿気を嫌い、しけってしまうとだめなんです。乾田でよくできるものですから、生えたての麦が浸水すると、その影響はものすごく大きくて、今年の夏は病気が出ました。平年ですと、米と同じくらいの7俵が穫れますが、今年は6割とか5割とかでした。
私の県では、農業気象の研究を70年ぐらい続けている集団があります。私も首を突っ込んで20年ぐらいやっていますが、当たるのは70%ぐらいですか。また、錬成会というのがあって、気象だけでなくて、地形とか土の質によって作物がどうか、それからよい作物はどういう形をしているか、そのような勉強をしていて、私にとっては非常によい勉強になっています。
ハウス野菜というと、有機農業にそぐわないと思う人もいるかもしれませんが、露地と比べ、1.雨が当たらないから疫病等が防げる、2.雹や風から守られる。3.大型の害虫や鳥獣害から守りやすいなど、農薬を大幅に節約できます。私は主にメロンとミニトマトを作っていますが、いずれも、a.部分耕・堆肥の溝施肥、b.疎植多本仕立や台葉・台果の活用、c.野草帯の設置を基本としています。
● 佐藤喜作のキサクな話 魂は何で包むべきか ・・・・ 佐藤 喜作
私の作業着は、娘たちが着古した体操着である。つい先たって農協の農機具センターに出かけたら、私より3歳ほど先輩も来ていた。「やぁーしばらくだこと、何年ぶりだなー、まめであったがや?」と声をかけた。しかし返事がなく、しげしげと私を眺めている。「何かしたかな?」と問うと、「そんな格好している人あまり居ねなー」とのたまうのである。
● 熱き心くん ・・・・ 藤田 敏
18歳まで暮らした故郷の隣の小学校区。限りなく「U」に近いJターンで就農して2年。40歳になった。大阪・泉州生まれの妻と神奈川・三浦半島で生まれ育った子ども二人にとっては未知の土地。その市街から3キロほどの緩やかな丘陵地に約8反の田んぼを預かり、自給用の米と露地野菜をあれこれ少しずつ作ってはあちことに少しずつ売る暮らしがなんとか定着してきた。
● 達人に聞く「旬の有機農産物」加工のすすめ16「ゆかり」と「ニシン大根」 ・・・・ 玉井 道敏
今まで、市販されている「ゆかり」で優れものと思った経験がなかったのですが、昨年、我が家で作ったゆかりはなかなかの逸品でした。梅干を作る過程で、シソの量が多すぎたので、その一部をまわして梅干の副産物としてゆかりにしました。
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