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肢体不自由教育
肢体不自由教育
「肢体不自由教育」は、1969年に、肢体不自由児及び重複障害児の教育・福祉に携わる実践家を中心に設立された、日本肢体不自由教育研究会(2002年、特定非営利活動法人に改組)の機関誌です。会員相互の教育実践や研究を交流する場として、年5回刊行しています。最近話題となっている特別支援教育に関する最新の情報も掲載しています。会員(会費年額4000円)に優先的に配付しています。
   
編   集 :  特定非営利活動法人 日本肢体不自由教育研究会
発   行 : 社会福祉法人 日本肢体不自由児協会
発行回数 : 年 5 回
定期購読 : 一般会員:4,000円 (詳しくは、ホームページをご覧ください。)
 

立ち読みコーナー

第181号  第185号
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アシスティブ・テクノロジーの活用(No.181)

肢体不自由教育 No.181

アシスティブ・テクノロジーの活用
 本号は、アシスティブ・テクノロジー(以下、AT)活用の実際について、授業で生かすことができるように特集を組みました。

  巻頭言では、障害のある子供の「生活の視点」の重要性を指摘していただきました。論説では、支援事例をもとに、AT活用の考え方や人間の発達と機器・道具の役割、子供の課題や学び方に応じた支援などについて言及いただきました。

  五つの実践報告では、スイッチや機器の利用による学習活動の広がり、おもちゃを通してのコミュニケーション支援、学校における支援機器の必要性、携帯型テレビ電話での授業づくりなど多岐にわたり示していただきました。障害のある子供たちが、よりよい生活をおくるためには、ATの利用は必要不可欠ですが、道具や機器が先にあるのではないことを、改めて強調したいと思います。

  教師一人一人が、子供のニーズや能力を把握しつつ、子供自身の生活を支える視点や将来を見通す観点から、AT活用が盛んになることを願っています。

(古 山  勝)

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・特集
アシスティブ・テクノロジーの活用

アシスティブ・テクノロジー(支援技術)を利用したさまざまな実践事例を通じて、授業における具体的な活用方法について紹介します。

・写真
みんな学校大好き


・巻頭言
特別支援教育におけるアシスティブ・テクノロジーの活用
島  治伸
徳島文理大学人間生活学部教授


・論説
肢体不自由のある子供の可能性を育むための支援技術
渡辺 崇史
日本福祉大学福祉テクノロジーセンター准教授

肢体不自由教育における個に応じた情報機器の活用
―アシスティブ・テクノロジー・コンシダレーション―
大杉 成喜
滋賀大学教育学部付属特別支援学校教諭


・実践報告
重複障害児のコミュニケーションと生活を広げる
櫻井 宏明
埼玉県立川島ひばりが丘養護学校教諭

教科指導でのスイッチによる入力支援の工夫
大前 洋介
神戸市立友生養護学校教諭

振動するおもちゃの開発 
―子供たちにとっての応答的な環境作りを目指して―
杉浦  徹
長野県稲荷山養護学校教諭

アシスティブ・テクノロジーで自ら取り組む学習を
佐原恒一郎
千葉県立袖ヶ浦特別支援学校教諭

携帯型テレビ電話を活用した授業づくり
加藤 仁道
東京都立武蔵台養護学校教諭
(前東京都立光明養護学校教諭)


・キーワード
教育家庭の評価と改善


・資料
アシスティブ・テクノロジーの活用に役立つサイト
渡邉  章
国立特別支援教育総合研究所総括研究員

近未来のアシスティブ・テクノロジー
大川原 恒
筑波大学付属桐ヶ丘特別支援学校教諭


・連載講座
障害の重い子供の「学習評価」(1)
古山  勝
千葉県立銚子特別支援学校教諭


・講座Q&A
会議の改善


・活動紹介
ダンスによる自己表現
―みんなのダンスフィールド (Inclusive Field for Dance)―
西  洋子
東洋英和女学院大学教授


・上肢操作の基礎知識2
上肢の基本動作
関内美奈子
彰栄リハビリテーション専門学校専任講師


・ちょっといい話 私の工夫
修学旅行へいこう
―電子情報ボードの活用―
小田 和弘
愛知県立豊橋養護学校教諭


・医療的ケアの最前線
肢体不自由養護学校におけるヒヤリ・ハットの取組
吉濱 優子
神奈川県立中原養護学校教頭


・特別支援教育の動向
新設学校の新たな取組


・読者の声
地域社会の養護学校理解について
下久保 美香
前鹿児島県立出水養護学校教諭

 私が教員として初めて勤務したのが出水養護学校でした。最初は何もかもが驚きや戸惑いの連続でした。しかし、そのような私のお手本となったのは先生方ももちろんですが、高等部や中学部の生徒たちです。そっと手を伸ばし優しく声をかける姿が自然で、このように声をかけると○○さんは笑顔になるんだなぁなどと学んでいきました。高等部・中学部の生徒を見て、私にも小学生のころに養護学校の児童生徒と関わる機会があったらよかったなと思いました。
  私が所属する小学部では、年に五回ほど小学校との交流学習があります。養護学校の児童に会うの
は初めてと答える児童が多く、やはり出会ったばかりの時は戸惑っています。そこから少しずつうち解けていく児童もいれば、最後までうまく関われずにお別れの会を迎えてしまう児童もいます。交流学習を見てきて感じることですが、やはりこの短い時間ではお互いを理解することは難しいのだなということです。
  このような状況をすぐに変えることはできませんが、少しずつ地域社会の人々に養護学校のことや児童生徒のことを知ってもらうように働きかけたいと思うようになりました。先日、地域のアマチュア・ミュージック・フェスティバルに養護学校職員バンドで出演しました。日ごろ出会わないバンドマンと交流したり、地域の人々に歌を聴かせたりすることで、養護学校に興味を持ったり、養護学校を身近に感じたりしてくれればいいなと思いました。


初心に戻り、頑張りませんか
黒政  聡
北海道函館養護学校教諭


 平成十八年の春、五十歳にして知的障害養護学校から肢体不自由養護学校へ転勤しました。肢体不自由教育は初めてということもあり、不安な気持で仕事を始めました。耳にする言葉といえば、SLB、LLB、摂食指導、嚥下、二次調理等々。意味のわからない言葉だらけで、どこの国に来たのだろうと思うくらい衝撃的な出来事でした。
  また、担任する子供の状況も異なり、赴任早々、医療機関との懇談で緊急時の対応を打ち合わせるなど、過去に経験したことがないことばかりでした。そして、追い打ちをかけるように、校内業務はパソコンを活用しての仕事ばかりでした。校内LANを活用したイントラネットなど、ワープロ中心に仕事をしていた私にとって、とても肩の凝る作業となりました。当然気持は落ち込み、勤務に向かう足も重く気持の晴れない日々が続きました。
  そんな日々からあっという間に一年が過ぎ、やっとほんの少し余裕めいたものが生まれた時、本誌を開きQ&Aのページに目がとまりました。「養護学校の教員になって二年目です。(中略)最近は意欲がわいてきません」という記述です。私は若くありませんが、別な意味で意欲がわかず、少々悶々としている自分自身と重なって見えたのです。
  現在私は、現場の仕事だけでも戸惑ったり、躊躇したりしていますが、そのような中で、日本の教育界は猛スピードで変わろうとしています。その変化になかなかついていけない自分だけれど、悩める若者に負けてはいられない。私と同じような思いを抱く五十代の皆さん、もう一度初心に戻り、頑張ってみませんか。

・図書紹介
『通常の学級にいる気になる子への支援―校内支援体制と支援の可能性―』 
『一人ひとりの子どもに学ぶ教材教具の開発と工夫』


・トピックス
平成19年度金賞・奨励賞決定


・お知らせ
平成18年度事業報告 
第1回肢体不自由教育研究セミナー第1次案内


■次号予告
■編集後記


バックナンバー

未来への希望(No.196)  2010年 更新
移行支援の充実(No.179)  2007年 更新

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